宍塚小学校地内の古墳について
 宍塚小学校及び隣接する般若寺付近に存在したとされる「旧般若寺遺跡」「竜王山古墳」「宍塚小学校地内古墳」の発掘調査は,1987年に宍塚小学校の特別教室棟新築工事に伴い行われた。そのときの「発掘調査概報」(土浦市教育委員会)をもとに,発掘調査の様子をふりかえってみたい。
 左の写真は,上高津貝塚考古資料館で開催された企画展「」において展示された発掘調査時の宍塚小学校特別教室棟建設予定地である。(説明しているのは石川学芸員)
 宍塚小学校の建っている地はもと般若寺の境内であったが,明治41年9月から宍塚尋常小学校用地として利用されてきた。
 1987年の新校舎建設に伴う発掘調査では写真のように調査箇所のほぼ中央を走る溝が発掘された。これは古墳の周溝であることが明らかになった。東側(般若寺方向)を内面とする弧状を呈しているが,墳形を特定することはできなかった。また,周溝内からは埴輪,土師器,滑石製模造品(剣)などが出土した。出土品から推定される古墳の年代は「古墳時代中期」(5世紀末)とされている。
 この年代は「宍塚古墳群」も含めて,宍塚地区で現在最古のものに位置づけられるものである。
 また,確認された周溝の規模から,内径25m前後の円墳,または全長50〜60m程度の前方後円墳であった可能性が指摘されている。

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